- 技術部

寺田 忠史
- [ 所属部署・役職 ]
- 技術部 部長
- [ 入社年 ]
- 1989年
- [ 卒業学部・学科 ]
- 同志社大学 工学部 工業化学科卒
みなさん、こんにちは!技術部の寺田です。 早速ですが、みなさんが会社を選ぶ判断基準は何でしょうか。 会社の規模、業績、成長性、給与、仕事の中身、やりがい、人間関係・・・・・? 会社の規模や福利厚生の充実度などを優先されるとわが社は難しいかも。 でもそれだけではないですよね。 次に私が思っている第一稀元素についてお話します。 みなさんの基準にマッチするかどうか?ぜひ参考にしてください。
わが社のDNA
わが社の誕生は50年以上前にさかのぼります。 設立当初から一貫してZrという元素を追求してきました。 しかしZrの可能性を信じてスタートしたものの、最初はZrの用途がほとんどなく大変苦労したと聞いています。
そんな苦難の道のりを経て、われわれの先輩たちの地道な用途開拓の努力が実り、世の中の産業の発展とともに、順次Zrの用途が開けてきました。 光学レンズ用途、電子材料用途、耐火物用途、酸素センサー用途、ファインセラミックス用途・・・・・。ただこれも単純に作れば売れたわけではありません。 これらはいずれも酸化Zrの用途ですが、一口に酸化Zrといっても用途が異なれば要求される品質は全く変わります。 また同じ業界でも顧客ごとに要求が変わることも当たり前にあります。 これらの多種多様に渡る要求に対し、われわれの先輩たちは、何もないところから手探りで、自分たちで考え、必死になって研究し、「なんとかお客様に満足してもらえる製品を!」と努力を重ねてきました。 その努力の成果が今のわが社の発展に繋がりました。
近年では自動車排気ガス浄化触媒向けのZr系複合酸化物の需要が増大し、わが社の製品が欧米をはじめ世界各地へ供給されることになり、会社としては大きな飛躍を遂げました。
今のわが社の基盤を作っていただいた先輩たち、彼らは決して天才や、ずば抜けた才能の持ち主であったわけではないと思います。 一人ひとりが自分の役割をしっかりと認識し、自らの可能性を信じ、またZrの可能性を信じ、少しでも上を目指して地道に絶え間ない努力を繰り返した成果が現在の第一稀元素に表れていると思います。 現在もわが社にはそんな先輩たちの遺伝子が息づいています。 一人ひとりは決して会社の歯車ではなく、各人みんなが自ら考え、自ら行動することで新しいものが生み出されていく、そんなわが社のDNAをわれわれは誇りに思い、そして大事にしています。
わが社の風土
私自身、研究者として新しい製品を立ち上げてきた経験があります。 自分が苦労して研究したものがお客様に採用され、世の中に役立つことは非常にうれしいことです。 但し自分ひとりで全てができるわけではありません。 一緒に研究した仲間、他部署(生産、営業、資材・・・)の人たち、そしてお客様、大勢の人たちの協同作業でもあります。 今でも一緒に苦労した仲間とは昔話に花を咲かせることがあります。
一緒に共感し合える仲間、さらにはお客様を含めた取引先の人たちがいてこそ、仕事の楽しみや、やりがいが生まれてきます。 そういう意味で私自身、この会社でやってこれて良かったと思います。 わが社の風土として、「困ったときはお互いに助け合おう、何かの課題があれば一致団結して立ち向かおう」という強い協力姿勢、仲間意識があります。 私自身、今も自部門、他部門を問わずお互い協力し合って仕事を進める中で、そのありがたさを実感することが多々あります。 これも先輩たちが残してくれたものかもわかりません。 あるいは、わが社の経営理念では3つの価値(価値ある製品の供給、価値ある人生を送る、価値ある職場づくり)を強調していますが、この経営理念が自然と社員の潜在意識の中に焼きついているのかもしれません。
わが社の今後に向けて
2004年にわが社は東証二部に株式上場を果たし、少しは名前を知られる会社になりました。その分、社会に対する責任も大きくなりました。現在もわが社の製品はさまざまな分野で使われ、産業界になくてはならないものとして重要な地位を占めています。しかしこれからさらにもっと世の中に役立つ製品づくりを進めていくことがわが社の使命だと考えています。幸いわが社には50年以上の歴史の中で培った技術があります。例えば、粒子の大きさや特性を制御する粉体合成技術、いくつかの元素を組み合わせ新たな機能を発現させる複合技術、さらにはさまざまな分野や別の元素にそれら技術を適合させてきた応用技術。また最近では、より学術的な面からのアプローチとして中性子回折などの最先端の解析技術を用いて製品挙動の構造的な解析を進め、より高機能を持った新製品の開発に役立てようとしています。
今後のわが社の目指すものとして、将来ますます懸念される地球環境の悪化に対してわが社の製品、技術をもっともっと役立てていくことです。具体的には排ガス浄化のさらなる性能アップへ向けての材料開発、早期の立ち上げが期待されている燃料電池に使用する材料の開発などがあります。さらにわれわれにとって未知の分野、新しい可能性に向かってどんどん挑戦していきます。わが社がやるべきことはまだまだたくさんあります。