もっと分かる。キド博士の講義メモ

「圧電セラミックス」

ある物質に圧力を加えると電気が流れる。また、電気を流すとわずかに伸縮する。これを圧電効果といいます。圧電効果の応用研究が始まるきっかけは、タイタニック号の遭難。水中の物体をさぐるために、水晶の圧電性を利用する超音波探知機が開発されました。

そして、この分野の進歩をグッと加速したのがPbO,ZrO2,TiO2などを複合した酸化物セラミックス。ジルコン酸鉛(PbZrO3)とチタン酸鉛(PbTiO3)の固溶体はPZTセラミックスとも呼ばれ、きわめて優れた圧電特性をもっています。この新材料の発明により、スピード違反取締装置や魚群探知機、医療用の超音波診断装置、自動ドアのセンサーなどが、ごく一般的なものになったと言えます。

さらに身近なところでは、ガスコンロや湯沸かし器の着火装置、電化製品のタイマーやブザーなど、PZTセラミックスはみんなの暮らしの中に、またたく内に入り込みました。

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