当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、景気底入れの兆しは見え始めたものの、依然として厳しい状況で推移いたしました。当社の主要顧客である自動車・電子部品・鉄鋼等の業界も、今期に入り生産が回復に向かいましたが、未だ低い水準にとどまっております。
そのような状況のもと、当社の売上高は前年中間期比では減少となったものの、期初の計画を大きく上回る結果となりました。 一方、設備投資に関しては、昨年度まで継続的に実施して来た能力増強投資によって生産能力に余裕ができたため、今期ここまでの投資額は最小限に止め、経費面では、少数精鋭による効率的生産、無駄な費用の排除等、経費削減努力を継続し、当初見通しを大幅に上回る利益を確保いたしました。
今後の景気の見通しとして、中国を始め新興国における景気拡大の継続は期待されるものの、日米欧は回復に時間がかかることが予想されます。当社の売上高に影響の大きい自動車業界は、目先は各国の自動車購入に対するインセンティブ政策終了に伴う需要減が懸念されますが、中期的には新興国市場を中心に緩やかに回復すると期待しております。
当社は昨年度に福井の新鋭工場が完成し、需要の急増にも迅速に対応できる、柔軟で効率的な生産体制が出来上がりました。ここまで継続して来た研究開発と、営業・技術が一体となった顧客の製品開発への支援体制が実を結び、環境やエネルギーなどの成長分野への新しい芽も育ちつつあります。
この回復傾向を確かな成長軌道とするため、我々はさらなる努力と精進を重ねてまいります。
株主の皆様におかれましては、より一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
第一稀元素化学工業株式会社 代表取締役社長 杉井 洋

